稽古の様子

剣道の稽古、道場にはしきたりがあります。

すべて意味があるものばかりです。

まずは先生と先輩の指導に従って行動してください。

保護者の方は可能な限り稽古を見学してください。

指導者、剣士、保護者、家庭、地域、一体となって青少年を育てていきましょう。


靴をそろえる

 

稽古の日は、開始時間よりも早めに道場に着いて準備します。

 

 

 

 

 

靴をそろえて置きます。

先生に挨拶します。

 

先輩剣士に挨拶します。

 

道着や防具を身につけて身支度をします。

 

道場の床拭きなど掃除をします。

 

 


整列

 

掃除や準備運動が終わったら、挨拶の時間です。

 

先生方が正面に座ります。

剣士たちが横一列に並んで正座します。

保護者が一番後ろに座ります。

 

 

 


黙想

 

練習場所は体育館ですが、心の中は剣道の神聖な道場にいます。

 

体育館の正面に剣道の神様を心の中で設置します。

全員で神様にお辞儀をして挨拶します。

 

怪我をしませんように

今日も真剣に稽古させていただきます

という気持ちを込めてご挨拶をします。

 

神様への挨拶の後、全員で黙想をします。

 自分の心を落ち着かせ、整えます。

 

 

 


話を聴く

  

剣道は3歳から学ぶことができます。

 小さい子どもたちも正座します。

 

きちんと座って、先生の目を見てお話を聴く、という習慣を身につけていきます。

 


稽古(初心者)

 

はじめは面などの防具はつけません。

 全員で輪になって竹刀を振る稽古から始まります。

 その後、面(めん)や小手(こて)などのお稽古に移ります。

 

初めての方は動きやすい服装で来てください。

 立ち方、竹刀の持ち方から丁寧に指導します。

  一人ひとり手を取って細かく指導します。

 基本がとても大切だからです。

どのように打つべきか、どこを狙うべきか、指導者が身をもって教えます。


防具をつける

 

面や胴などの防具をつけるのは、先生の許可が出てからです。

 

小学校低学年のうちは、先輩が面付けを手伝います。

 

年長者は自分よりも小さい子の面倒を見る、かわいがる、思いやりの心を身につけていきます。

 

小さい子たちは両親以外の他の人にやさしく手伝ってもらうことを学びます。

 

「はい」

「ありがとうございます」

 

素直に言える心が育ちます。

 

 

半年ほども通うと、胴や面、小手をつけて、剣士らしい稽古が始まります。

 小学生も誇らしげです。

  お母さんたちもみんなで見守ります。


蹲踞そんきょ

 

防具を身につけ、竹刀をもって稽古にはいります。

 

相手と竹刀を交える前と後は、必ず蹲踞(そんきょ)の姿勢をとり、相手への敬意を表します。

 

相手があっての稽古であるという、感謝と尊敬と謙虚さが身につきます。

 


稽古(中級者以上)

 

大勢でのかかり稽古は壮観です。

 道場中に気合が満ち溢れます。

 

 

 

背の低い小学生たちには、先生が膝を沈めて相手をします。

 

 

 

 

先生が見本を見せます。

 見て習う。

 剣士たちは先生の一挙手一動を真剣に見て学びとろうとします。

 見て覚える力が養われます。

自分から技術をとりに行こうという姿勢、積極性や向上心が養われます。

 


指導をいただく

 

先生が説明をしてくださるときには、全身全霊を傾けて聴きます。

 

体を先生の方に向け、竹刀を降ろし、先生が何を伝えようとしているのか、先生の言葉の後ろにあるものに耳を澄ませる聴き方が養われていきます。

 

社会人になり、人の親になってから役に立つ "傾聴力" を剣道で身につけることが出来ます。

 

先生のご指導をいただくときには、きちんと正座をして先生の前に座ります。

竹刀は左側に置き相手への気遣いを表します。


見取り稽古

 

稽古の終盤には、先生方の真剣勝負を見られる時もあります。

 

その場で立ったまま見学することもありますが、基本は正座して道場の端に並んで見学します。

 

見取り稽古(みとりげいこ)と言って剣道では重視されるものです。

 

先生方の動きをじっと見て、自らを重ね合わせるイメージトレーニングです。

 

 

 

 

 

「先生のように強くなりたい」

「先生のようにカッコよい剣道ができるようになりたい」

 

尊敬と憧れの気持ちが生まれる時間です。

 

若い時期に尊敬できる人を持つことは人格形成に役立ちます。


整列

 

稽古の終わりも整列します。

正座、黙想、正面への礼。

先生のお話。

 

礼に始まり礼に終わる。

 桜武舘では礼式を重視します。


仲間

 

剣道を通じてお友達も大勢できます。


表彰

  

頑張ったことには先生がきちんと褒めてくださいます。

大きな自信になります。


番外編

  

小さな幼児も、お兄ちゃんお姉ちゃんの稽古の様子を見ながら真似しているうちに、自然と剣道になじんでいきます。

  

桜武舘の温かい雰囲気の中で、多くの人と関わりながら、のびのびと育っていきます。

ご家族連れでぜひ剣道を習いに来てください。お待ちしています。